就職活動
私はいわゆるFラン大学生(文系)だった。
この時点で就活がハードモードなのがわかると思う。
しかも別にバイトリーダーもしてないし、サークルもリーダーとかしてないし、留学もしてない。
自己PRがない。
何となく商社はキラキラしてそうでメーカー希望という雑な理由でメーカーを受けていた。
志望動機が薄い。
負け戦感が拭えないまま就活が始まった。
大手はほぼ書類で足切りされる。
中小は書類がいけても二次面接にまでたどり着けない。グループワークは通っていたから面接が問題だったのだろう。
何十社も落ちてから
結局ゼミの先生にアドバイスをもらいにいった。
自己PRも何度も書き直して、面接も自信があったのにほぼ落ちていた状況だったので藁にもすがる思いだった。
アポを取ったら急遽会ってもらえるとなったので、リクルートスーツのまま大学へ向かった。
先生に会って開口一番
「顔死んでるぞ(笑」
そうに決まってるだろ。何社落ちてると思ってんだ。と思いながらも笑顔をつくり「そうなんですよー。」と言ったら情けなくて涙が出た。
泣いてる私を横目に淡々と先生からアドバイスがもらえた。
*笑顔が消えてしまうくらいまで詰めないでいい
*自分がちゃんと笑顔になれる時間を作りながら就活しなさい
*志望動機は書きやすいところから選んで、面接のときに何となく雰囲気がいいなと思ったところを口頭で足せばいい
泣きながらもメモ帳を忘れてしまったので、アドバイスを忘れないように必死に聞いていた。
それまで淡々と話していた先生が笑顔になりながら
「最後に、いつもゼミでどんなアドバイスをしていても目をみてしっかり聞いていた。今もそうだ。しんどい時でもメモを取ったり、相手の目を見て聞いたり、失礼な態度を取らない。そういうパフォーマンスだとしても貫けるのはすごい。自己PRになると思う。でも笑顔がつくともっと相手に響くからちゃんと休みなさい。」
目から鱗だった。
"こんなことを成し遂げました"しか書いてはいけないと思っていたから。
そのまま続けてこう言った。
「自己PRを書きたい時は、目上の少し距離のある人にアドバイスをもらうといい。友達といる時と、そういう立場の人といる時と同じ態度な人はほぼいない。距離のある人から教えてもらった長所の方が面接の時も一貫して魅せている可能性が高い。そういう人にしっかりしたところを見せてるのが前提になるけどね(笑)」
なるほど、と思った。
それと同時にゼミ活動ちゃんとしててよかったとも思った(笑)
帰宅後アドバイスを少しばかり息抜き期間を設け、自己PRも考え直した。
面接時泣きそうになりながらも笑顔を作らなくても笑顔でいれるようになった。
少しして内定がもらえた。
たまたまかもしれないがとても嬉しかったし、緊張したときでも出てくる一面を自己PRにしているので面接でも話しやすかったし、そのような態度でいればいいのでオロオロすることも減った。
結局その後もっと行きたかったところから内定がもらえたためそちらに就職したが、あの時相談にいって本当に良かったと思った。
就職活動中は、誰にアドバイスを貰えばいいのかわからない。
友人には聞きにくい。アドバイスを貰うのも、辛い時がある。
親はもっと嫌だ。心配させたくないし、どうしてもイライラしてしまう。
そういう時少し距離のあるけど関わりのある大人からアドバイスを貰えると少し状況が変わるかもしれない。
いい会社と良き縁がありますように。